君の隣で~anotherstory~

…でも。

もし私が陽斗くんを好きになってなかったら。

桃音が陽斗くんを好きにならなかったなんて、言いきれない。

どっちにしろ、桃音が陽斗くんに惹かれたのは事実。

私がいてもいなくても、

変わらなかったんだよね。

はぁ…。

そう考えるとため息しか出ないよ。

なんでよりによって桃音が好きになっちゃうの?

桃音相手じゃかなうわけないのに。

今まで誰も好きにならなかったのに。

なんで今なの?

ねぇ…桃音。

お願いだから諦めてよ。

いつもみたいに私に譲ってよ。

…酷いよ。

枕に顔をうずめようとした。

その時だった。

桃音から、陽斗くんのサッカーの試合を観戦しようと誘われたのは。