君の隣で~anotherstory~

桃音に捨てられたと気づいた後。

よく覚えてないけど、私は教室を出て家に帰っていた。

今は、自分の部屋のベッドの上。

やっぱり桃音は陽斗くんの方が大事なんだ。

酷い。

私の方が先に好きだったのに。

いつも桃音が勝つ。

勉強だって運動だって絵だって。

なんでも桃音の方が上手にできる。

いつも褒められるのは桃音だけ。

私のことは誰も見てくれない。

あーあ。

陽斗くんのことが好きって言わなきゃよかった。

ポロリと、涙がこぼれる。

泣いたのは、何年ぶりだろう。

私は必死に瞳から溢れる涙を拭った。

泣いちゃダメなのに。

泣いたら負けなのに。

どうして涙は止まらないんだろう。