「え…あ、綾乃??」
やっぱり教室には桃音がいた。
…なにその反応。
陽斗くんだと思ってたみたいに。
もう少しバレないような顔してくれてもいいじゃん。
そんな気持ちを抑えながら、私は桃音に話しかける。
「あ、桃音、まだいたんだ?」
驚いた表情を見せながら、笑った。
桃音は慌てた表情で私から目をそらした。
…そんな反応しなくてもいいでしょ。
まぁ、いいや。
とりあえず確かめよう。
「桃音、じゃあ帰ろ?
私てっきり桃音が急いで部室出ていったから帰っちゃったんだと思ったよ」
ニコニコ笑って、強引に手を引いた。
その時、桃音の手がビクッと震えるのを感じた。
そして、私の手を振りほどいた。
「え?」
私はパッと桃音を見た。
まさか桃音がこんなことするなんて。
桃音は、必死な顔をしながら、
「今日は、ある人を待ってるの。
待ち合わせしてるから。今日は先帰ってて」
と言った。
教室に響くくらいの声だった。
その声は、何かを通してではなく、
真っ直ぐ私に届いてきた。
目の前が灰色に変わった。
夕焼けも、光が差した教室も、目の前の桃音も。
すべてが灰色に変わって、
私は気がついた。
あー、私。
桃音に捨てられた、って。
やっぱり教室には桃音がいた。
…なにその反応。
陽斗くんだと思ってたみたいに。
もう少しバレないような顔してくれてもいいじゃん。
そんな気持ちを抑えながら、私は桃音に話しかける。
「あ、桃音、まだいたんだ?」
驚いた表情を見せながら、笑った。
桃音は慌てた表情で私から目をそらした。
…そんな反応しなくてもいいでしょ。
まぁ、いいや。
とりあえず確かめよう。
「桃音、じゃあ帰ろ?
私てっきり桃音が急いで部室出ていったから帰っちゃったんだと思ったよ」
ニコニコ笑って、強引に手を引いた。
その時、桃音の手がビクッと震えるのを感じた。
そして、私の手を振りほどいた。
「え?」
私はパッと桃音を見た。
まさか桃音がこんなことするなんて。
桃音は、必死な顔をしながら、
「今日は、ある人を待ってるの。
待ち合わせしてるから。今日は先帰ってて」
と言った。
教室に響くくらいの声だった。
その声は、何かを通してではなく、
真っ直ぐ私に届いてきた。
目の前が灰色に変わった。
夕焼けも、光が差した教室も、目の前の桃音も。
すべてが灰色に変わって、
私は気がついた。
あー、私。
桃音に捨てられた、って。

