君の隣で~anotherstory~

教室の前についた。

教室の中はすごく静かだと思うけど、

中に桃音がいるはず。

電気はついているから。

ドアを開けようと手をかけたら、

後ろの窓から、ふわっと風に乗って

花びらがおちてきた。

…もう桜は散ってしまったか。

少し悲しい気持ちになった。

桃音が陽斗くんに恋した場所の、桜並木。

でも、その恋に導いたのは私。

これは、私と桃音の運命だから。

私が陽斗くんと出会ったのも運命。

陽斗くんと桃音が出会ったのも運命。

全部、運命だから。

そう思うと、自然と笑みがこぼれた。

私は、深呼吸をして、ドアを開けた。