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雨上がりの空を見ていた。




びしょびしょに濡れた私の体を




誰も温めてくれやしない。



冷たく冷えた私の心を




誰も溶かしてくれやしない。







「はあ、ぁ…は…」







私が走って逃げても、



彼は追いかけてこなかった。






「…ふっ、ふふ…はは、…やっぱ、私の事なんか、どうでもよかったんだ……」










これはついさっきの出来事の話だ。