放課後。
先生に見舞いに行けと言われた私は、なんとか奏の家まで、やって来ました。

だけど、お見舞いに行く勇気がない!
どうしよう!
プリントとか入った封筒、渡さなきゃいけないのに。

と、戸惑っていると、奏が顔を覗かせた。
「なんで、居るの?桜」
「お、お見舞いに来たんだけど」
「そっか。入りなよ。誰もいないし」
「う、うん」
私はドキドキしながら、奏の家に入った。