奏、どこにいるの?
探しても、見つからない。
探し始めてから、30分も経ってる。
そうだ、学習室に行ってみよう。
いるかも!

思った通り。
奏は床に座って、待っていたようだった。
私も、床に座った。
「私、奏が好き」
「え」
「一番に伝えたかったよ。奏に」
そう言うと、奏がぐっと近づいてきた。