「なんなのあの先輩…」


放課後、香は凛とカラオケに来ていた。


凛は香の顔を心配そうに見つめる。


「…陸…」


「…まだ、辛い?」

「…うん」


香がうなずくと、凛は突然香の頬をつねった。


「いひゃいいひゃい!いひゃいっへは!(痛い痛い!痛いってば!)」


「香、だーめ。そんな顔してたら幸せ逃げるよ?」


「はい…」


香はつねられた頬をさすりながらため息をつく。


「凛ちゃん、…ありがと」


「…うん」




「ため息も幸せ逃げるよ」

「みょうに幸せ気にするね凛ちゃん。。。」