「はい、わかりました。今回のディナーの本題ですもんね。



     聞かせてください。」



   「あぁ、今ジュエリー業界全体的に縮小傾向にあるのは藤原さんも身を以てわかっていると思う。



    それに加えて海外からのハイブランドの勢いにウチも年々押され気味だ。



 
  そこで藤原さんには私の右腕となってジュエリーを買うならエクシアというイメージを一緒に作っていけたらなと思っている。」



    「確かに私もエクシアで働かせていただいて早5年目ですけど、業界全体が苦しんでいるのは身に染みて実感しています。」



   確かにジュエリー業界全体がバブルの頃に比べて3分の1にまで縮小して海外からのハイブランドの勢いにも押されてるのは確かだけど一介の社員の私にもできることがあるなら力になりたいのは確かだしな~



   よ考えていると有栖川さんは急いで結論を出さなくていいと言いたいが、プロジェクトを進行する必要があるから、そんなに長くは待てないんだ、バタバタで申し訳ない。




    それに、なぜ私が選ばれたんだろうと思ってるかもしれないが、ウチの会社のホームページにはアンケートや感想が書き込めるところがあるんだが全社員のなかで藤原さんは、お客様からの接客が良かったと感想をいただいていたんだ。