「僕も例外なく海外で最新の流行のジュエリーを学んだよ。


   どんなものが人々の心を掴むジュエリーとして販売されているのかとかね。


   最初は興味はなかったけど学んでいくうちに、楽しくなってもっと勉強したいって思ったんだ。





   「そうだったんですか。有栖川さんもずいぶんと苦労されているんですね。」




   私はただ一言そう言葉をかけるしかできなかった。




    あまりにも辛い過去を蓮さんは背負っていたことを知らずに私は蓮さんに恋して


   勝手に1人で舞い上がっていたことが恥ずかしい。




  「だけど、このことは他言無用でお願いね。




   マスコミがかぎつけちゃうと面倒だからね。」