吉田秘書は、そう言い残し私の部屋から足早に立ち去った。 最初に出会ったときから、どこかミステリアスで謎めいたとこがあった女性であった。 とりあえず、今、私がくよくよ悩んでも仕方がない。 蓮さんが起きたら、いろいろ聞いてみるか。 そう自分に納得するように言い聞かせ私は蓮さんの寝顔を見つつ 再び意識は、まどろみのなかへ落ちていった。