お前は俺だけの女だからな





     新宿のオフィスから、少し歩いたところに、オシャレな洋食屋さんはあった。



 
   隠れ家的なところであるみたいで、お昼時にもかかわらず、店内はそこまで混んでいなかった。




   「何が好きなんだ?しっかり食べないと午後からの仕事に響くからな。」



  
   そう言い、メニュー表が書かれたものを私に差し出してくれた。



   先に選べということか。



    しかし、びっしりと書かれているな~。ほんまにこれだけあるのかな?と疑いたくなるような量なのである。



  ハンバーグ、チキンソテー、エビフライ、から揚げ、ムニエル、あらゆる料理名が記されており




  そのどれもが美味しそうであり、私の食欲を掻き立てる。