いつ以来だろう。 私を女性として扱ってくれる人は。 ずっと仕事に打ち込んできた。 何度か、いい感じの男性と付き合ったこともあった。 だけど、どれも長くはいかなかった。 まさか有栖川副社長、私のことを? と、ありえないと、私の妄想を切り上げた。 「ちょっと、急になにをするんですか。 おろしてくださいよ。誰かにみられたら恥ずかしいですから。」