太陽と花



そう言って彼は私の切った手と反対の手を取った


「やだ!触らないで!やめて!」


私はパニックになって手を振りほどこうとした


すると彼は



「俺はなんもしねぇって!落ち着いて!」



すると彼は私を抱きしめた


そして背中をさすった


「何があったのか、何にそんなに怯えてんのか知らねぇけど命を粗末にすんじゃねぇ。」



怖くて怖くて仕方なかったのになぜか私は怖くなくて、むしろほっとして涙が止まらなくなった



「とにかくおいで!」



そう言って彼は私の手をひいてある一軒家の前まで来た