そう言って彼は私の切った手と反対の手を取った 「やだ!触らないで!やめて!」 私はパニックになって手を振りほどこうとした すると彼は 「俺はなんもしねぇって!落ち着いて!」 すると彼は私を抱きしめた そして背中をさすった 「何があったのか、何にそんなに怯えてんのか知らねぇけど命を粗末にすんじゃねぇ。」 怖くて怖くて仕方なかったのになぜか私は怖くなくて、むしろほっとして涙が止まらなくなった 「とにかくおいで!」 そう言って彼は私の手をひいてある一軒家の前まで来た