私は施設で育った
そして中学2年生の頃にこの家に引き取られた
私が引き取られる前に奈瑠美さんは亡くなった
私はお母さんが奈瑠美さんの遺影に向かって話しているのを聞いた
「凛梨っていう妹ができたのよ。あの子はきっと桜町大学に入れるくらい優秀な子よ。いい妹ができてよかったわね。もしかしたらあの子が代わりにあなたの夢を叶えてくれるかもしれないわ。」
私はこれを聞いて
あ、私は奈瑠美さんって人の代わりなんだ
なら、奈瑠美さんみたいにならないと、必要とされない
そしたら捨てられる
私は奈瑠美さんにならないといけないんだ
私の頭はすぐに理解した
そして、お母さんに奈瑠美さんのことをできるだけ聞いた
分かったのは
とても優秀で勉強もスポーツもできる
その上美人で有名で性格もよくだれからも好かれる人
私はすでにいじめられていたから誰からも好かれるというのは無理だったけど、ほかの面は努力した
一生懸命勉強した
お母さんの言うことはなんでも聞いた
塾だって毎日のように行った

