「じゃあこの傘持って行っていいから。ほんとは送りたいけど、やめとくな。」
彼は私がまだ少し怯えていることに気づいているみたいだ
「わ、私!男の人がすごく嫌いで、苦手なんです。で、でも、あ、あなたはなぜか会って少ししか経ってないのに、もう、怖くない。だ、だから、その、ありがとうごさいました!」
「ははっ。なにそれ、こちらこそありがとう。まぁ俺はすごい力持ってるからかな?」
彼はいたずらっぽくまたキラキラした笑顔で笑った
「では、さようなら。」
「おう!ほんとに何か相談したくなって誰にも言えなかったりしたらいつでも来いよ!」
味方が誰もいなかった私には本当に嬉しい言葉だった
「はい!」

