でも、信用できた理由はきっとそれだけじゃない
彼の笑顔は太陽みたいなんだ
キラキラしてて眩しい
でも時々何かを抱えているような、闇があるような表情になるときもある
「ん?どうした?」
私は彼を見すぎていたみたい
急いで下を向いた
「なんでもないです!」
「じゃあ手当も出来たし、もう遅いし早く帰んな。親が心配してるよ。送るからさ。」
家…
……!!
私は思い出してしまった
さっき家であったことを
いや、帰りたくない
帰れない
帰ったらあの人が、あの悪魔が待っている
怖い、やだ
「お、おい、大丈夫か?震えてるし、顔色も悪いし、具合悪いのか?」
私は首を横に振った

