「じゃあHRをはじめるぞ〜、担任の中村だ!1年間よろしく!」


担任がペラペラと喋り始めた。
正直、担任よりも隣の高嶺花菜という子に気が向く。

高嶺さんは担任の話を聞いてるのか、さっきまで俺に向けられてた大きな瞳を前向けている。


こっち見ないかな…。あ、そういえば、さっき名前聞かれてたよな。


さっきの会話が途中で終わったのを思い出し、カバンの中からノートを取り出し、そこから一枚破った。
そしてそこに俺の名前を書く。