座席表を見てみると、

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高嶺花菜 成瀬恭弥 …


高嶺さんと隣だ。
自分の席が彼女の隣と知り、不覚にも顔がにやける。
そして、自分の席へと向かう。その途中に彼女へと顔を向ける

けど、彼女はもう窓の外を向いて、またさっきと同じ目をしていた。


席に近づくと、彼女が俺に気づいた。
目を見開いて少し驚いたあと、笑顔で小さく手を振る。

俺はそれに振り返す。
そして、自分の席に着いた。