「あっ。あの人とか?」


と私が指差すその先にいたのは



きれいな黒髪と二重が印象的な人




「あの人は……藤原翔太くんっ!


クールでいいよね〜」


と、すでに名前を覚えた様子のほの


「すず、話しかけておいでよっ!


恋に落ちちゃうかもよっ!」



と、ほのがいじってくるけど



「えぇ?!それはないよ〜」


と否定する。でも…


「えー、なんで??


わかんないじゃん!」



いやいやいや!!



そー言われても、ね?



「うーん、でも…」



ーーキーンコーンカーンコーンーーー



否定しようとしたけど、チャイムに邪魔されてしまった


「話の続きはまたあとでねっ?」


そう言い残してほのは自分の席へ戻っていった












私が藤原翔太を知った初めての日