でも、私には絶好の言い訳があった。



「ここ、私の家なの」



そう言って私が指差した場所は、結城くんが入ろうとしている家のお隣。



確か、昨日お母さんがお隣に引っ越してきた人がいるって言ってたっけ?



高校生くらいの人がご挨拶にーーー

って、、、



「昨日、私のお母さんに挨拶しに来たの、結城くん!?」



目を丸くする私を見て、おかしそうに笑う結城くん。



「そうだよ。俺、両親いないから」


「…っ!…そう…なんだ」



目を細めて微笑む彼。





なんか、悪い事聞いちゃったなぁ…

傷つけちゃったかなぁ…