なんて思ってじっと顔を見つめていると、



「…どうしたの?惚れた?」


「……っ!!」



悪戯っぽく笑いながら結城くんが言ってきた。

私は、ブンブンッと首を振って否定した。

すると彼は、クスッと小さく笑って、



「わぁっ!!」



急に私の腕を掴んできた。

あまりにも突然の出来事のために、身体が硬直する。


結城くんは、何を思ったのか、パッと腕から手を離したと思いきや、スーッと腕から手首にかけてのラインを指でなぞってきた。


こしょぐったくって、腕を引っ込めようとしたのに、何でか分からないけど手の自由が効かない。





結城くんの魔力……?





暫く謎の時間が過ぎ、結城くんがパッと私の顔を見た。

その顔を見て驚いた。



だってーーー