力なく椅子に腰を下ろした私は、結城くんの方をキッと睨んで、 「もぉっ、結城くんのせいだ!」 小声で言った。 それに対して結城くんは、ケロッとしたような顔で、 「…まぁ、二人きりになれるし俺はそれでいいんだけど」 「なっ…!!!」 こんな甘い言葉を掛けてきてーーー 授業後の居残り、心臓が持つかとても不安になったのです。