コツコツコツコツコツ


彼女は扉を通ると学園内に入っていった

学園内はまるで別世界だ


神秘的な外見に劣らず中も1面白で床には、白い大理石が使われていた

授業中だったため廊下には誰もいず彼女の足音だけが響いていた


コツコツコツコツコツコツコツコツ


彼女の行く先には職員室があった

複雑な道のりだが彼女はいとも学校の設計図を知り尽くしているような足取りだった


コンコン


ノックをすると先生の誰かが出てきた


「遅れて申し訳ない。今日転入するものだか……」


すると職員室にいた一人が叫んだ


「あぁ!あなたが今日転入して来る人ですのね!」


何だこのザマス風のオバサン……だがちゃんと授業してくれればこちらには問題ない


変な歩き方でこちらに向かってくる女性は髪の毛をお団子でまとめ三角の眼鏡をかけていた


「こんにちはえーと私の名前は楠田美紀子ザマッ…いえ何でも……」


!?


「あっそうだこれを忘れてたザマっ…いいえなんでもありませんの」


………前言撤回しようザマス風のオバサンではなくザマス語尾のオバサンだ



と思いながら私はさっきザマス語尾のオバサンが渡したものを身につけた

それは透明な宝石がついた指輪だった


「これがあればこの学園を自由に出入りすることができますの!もし犯罪者が入ったてきてもその指輪が無いと出れないような設計になっておりますの!オーッホッホッホッホッホッホッ!!!ちなみにその石はあなたの魔力の属性や量を表し制御も出来ますの!」


それもそれで色々困る
だがまぁ大丈夫だろう


と彼女は思いながら少し嫌な予感がしていた