「それはね…コソッ」



くっだらない。


ほんと、ムカつく。   

直接言えっての。



まぁ、天祢くんは暴走族なんだけどさ。


合ってはいるんだけど、
こっち見てわざわざ言うあたり性格悪いな〜〜。


イライラしてたら、携帯のバイブが鳴って見てみると廉からだった。


『おはようっ!天祢にちゃんと送ってもらってるか??』



さっきのイライラがどこかにいって、
廉からの連絡で私は一気に心が穏やかになる。



『うん!いつも通り送ってもらってるよ!』



そう廉に返信してる間、ふと頭の中に妙な光景が映った。



誰かが攫われる光景…?



私は昔から
ふとした瞬間に頭の中にほんの一瞬未来が少し見える能力的がある。


それは、なんでか分からないけれど
実際に起こりそうになったことは何度かあった。


決してそれは、いい未来では無くいつも悪い未来だ。



だからなんとなく、なにか嫌な感じがする。


これは、信じてもらえるか分からないから廉や天祢くんには言わないどこう。



それに頭おかしいとか言われたらショックだし…。


そう思ってこのことは黙っていた。


その事が後に過ちとなる。