『天祢くん。おはよう!』
『おう。おはよ。』
『って、どうしたの!その顔!?』
天祢くんの顔が腫れてる。
『あ、いや、これは…』
『もしかして、喧嘩で…??』
私が心配そうに天祢くんの顔を見上げる。
天祢くんは廉と同じぐらいの身長で美男系男子だ。
多分、廉と同じ俺様ドSキャラだと思う。
『俺がやられるわけねぇーじゃんっ。
廉さんについ、言っちゃってな…久玲愛さんの体が軽いだとか…ほら。この前、バイク乗るために久玲愛の体持ち上げたから。』
『あぁ!!あれね!!廉、天祢くんをシメたとかなんとか言ってたな〜。大丈夫〜〜??』
『!?廉さんなんか言ってなかったか?』
『特に何も言ってないよ!!』
ただ、ヤキモチだったよねあれ完全に。
ふふっ
『なに、ニヤけてんだよ。』
『いやっぁ〜別にぃい?何もないよ!本当に!』
『そう。それなら、がっこー行くぞ。』
『うんっ!いつもありがとう!!』
私は心の底からそう言う。
『なんか、前より明るくなったな。』
『え?そうかな??』
『おう。』
今日は1時間目から体育だ。
だから制服の下に体操着を着て楽をしている。
バイクから降りていつも通り登校してると色々あって揉めてた"元友達"とバッタリ会った。
ヤバイ、目があった、
これは噂されるだろうーなー。
『…どうかしたか?』
様子が変な私に天祢くんは、そう問いかけた。
『何でもないよ。』
『送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね!』
『おう。がっこー頑張れよ。』
『うん!!ありがとう〜〜』
私は天祢くんと別れて教室に向かう。
教室に入ったらさっきの"元友達"と目があって大きな声で友達に話した。
「さっきねー校門の前で、いかついバイクにニケツして乗ってた人居たんだよ〜。暴走族とつるんでるのかね〜〜〜」
「え!?誰々!?誰が乗ってたの?」