『あい。いらっしゃい。彼女さんかな?』


『はい。夜遅くにすみません。響 久怜愛と言います。お邪魔します。』


『ささっ、入って入って』


今の時刻は午後21時。
こんなに夜遅くに嫌な顔せず迎え入れてくれる。


優しいお婆ちゃんだ。


『お邪魔します』

部屋を用意してくれてたみたいでその部屋に案内される。


『久怜愛。
俺ちょっとお線香あげてくるからちょっと待っててな。』


廉は、お婆ちゃんと一緒に行った。


入った瞬間思ったけど、私の母親の方の実家の匂いがして落ち着く。
  

右側にテーブルとテレビが置いてあって
左側はお布団を二人分敷いてある。

 
お風呂に入っていないので
私はちょこんと、テーブルの方に座る。


少し時間が経って廉が帰ってきた。


『お風呂入るだろ?必要なものまとめて持って。』


私は急いで必要なものをまとめる。


『着いてきて。』


廉がお風呂場に案内してくれてる。


『ここ。』

『ありがとう。じゃあ入ってくるね。』


『おぉ、ゆっくり入りな。』


『うん。ありがとう。じゃあ、また後で。』


私はお風呂から上がって廉の所へ向かう。
そういえば…。
私いまスッピンだよね?


ブスなのに更にブスの顔を見せることになる!!!!


どうしよう。。
でも戻らないわけにはいかないし…


タオルで顔を隠しながら部屋に入る。



『………なにしてんの?』



……ですよね。


『あ。いや。その。スッピンだからっっ』


タオルをいつの間にか取られて顔を見られる。
その途端私は俯く。


『っっ。可愛く…ないでしょ。元からそんなに可愛くないけどさっっ。』


『上向け。』


『はい。』


『お前は可愛い。世界一可愛い。
もっと自分に自信持て。』


廉に抱きしめられる。
なんだろう。不思議。この胸の中安心する。