あの日を境に、廉と私の距離が縮まった。




『俺ん家、女の子連れ込んじゃ駄目っていう禁止令が出てたんだよ。昔、どんちゃん騒ぎしてたから……
だから、今日母親の方の婆ちゃん家泊まらせて貰えるから、泊まらない?』


『え…!?あ、いいよ!!泊まりたい!!』


ってか、女の子連れ込んでた…のかな?
それはそれでショックなんだけど…。


『女の子って言っても、別に友達だかんな!!心配すんな。』

『え、別に心配なんかしてないもぉん!』



『声に出てたわ(笑)』
ちょっと山の方だから時間かかるけどな!昔とか、玄関開けっ放しにしてたぐらい田舎のところだから(笑)』


『え、こっちにも田舎みたいな所あるんだ!どこも都会だと思ってた(笑)』


『全然あるよ!!
久怜愛はさー、なんか好きなもんとかあんの??』


『んー?好きなものか〜。
キティちゃんかな。』


『キティちゃん好きなんだ!かわいーよね(笑)』


『廉は、なにか好きなものとかあるの?』


『俺は、んー車が好きかな。昔は単車乗ってたけどな(笑)ほら、昔1回だけ会ったことあったろ?その時に乗ってた単車!』


単車に乗ってた廉カッコよかったなぁ。
あの時は、この世にこんなに顔が整ってる人居るんだぁって、放心状態だったんだよな。


『そうだったね。
昔はヤンキーだったもんね(笑)』


『ヤンキー言うな(笑)』


『やーい、ヤンキーヤンキ〜〜』


『餓鬼か。(笑)』



なんてじゃれ合ってるうちに周りは田舎っぽいところ。

沢山田んぼや畑がある。


『ってか、えぇ、、ほんとに田舎なんだねぇ。』


『だから言ったろ(笑)
えーと、どこだっけ?暗くてよく見えねぇ。。あ。ここか。』


廉は、お婆ちゃんらしき家の前に駐車をした。
よくもまぁ、運転が上手だこと。


『婆ちゃーん?』
廉は言いながらドアを開ける。

ほんとだ。鍵閉まってない(笑)