あのデートの日から、
逢うのは月に1回で良いってゆーのが待てなくなって廉に、週に1回会いたいことを伝えた。


仕事もあるし、友達も沢山いるだろうから無理かなーって思ってたけど、
意外にあっさり、OKをしてくれた。


『友達も大切だけど、久玲愛との時間の方が大事。』


それから1週間に一回は逢うようになった。
4回ぐらい遊んだとき、廉が私に対してイライラして、大喧嘩をした。


廉がキレると本当に怖くてなにも喋れなくて黙りこくってしまう。
それがまたイライラさせちゃう原因にもなった。

『なぁ、なんか喋れよ!!お前の思ってること分かんねぇよ!!』

『………』

当然、そんなこと言われても喋れずに居るわたし。


『はぁ…。頭冷やしてくるわ。』
そう言って、廉は車から出て行った。


数分後、廉は帰ってきたけど、無言のまま車を出した。
着いた場所は大きな倉庫みたいな場所だった。


適当に車を止めて、廉が車から出て行ったと思ったら私の方の助手席の方へ来た。


『久玲愛。おいで。』


さっきのイライラはどこにいってしまったんだろう。それぐらい優しい声だった。


そして、私を車から降ろしてくれた。
私の手を繋いで私を引っ張っていってくれる。
特に許可なく倉庫の中へ入っていった。


驚いた…。
 
そこには、沢山のヤンキーが集まっていた。赤、青、緑、黄色、オレンジ、金髪。
色んな髪色の人たちがいる。


『廉さん!!!!!お久しぶりです!!!!!』


そこにいる何百人というヤンキー達が廉に向かって言った。

え、廉って一体何者なの!?
驚きすぎて、
さっきまで泣きそうになってた涙腺はどこかにいってしまった。