「なぁなぁ、マリアカートやらねぇ??」
『えーーでもわたし弱いよ?でも、やってみたい!!』
『わたしこのキャラクターにしよう〜
廉は、、、?』
『こいつ使う〜』
わたしたちは、マリアカートを大の大人が真剣にやってる。
そして、まさかの私が勝った。
廉が"もう1回やりたい〜"
"悔しい〜"
って言ってるけど時間も時間だから、廉を連れ出す。
ふっ。なんか、子供みたい。
今日は色んな一面の廉を見れたな〜。
時間が無いので、急いで映画館へと向かう。
お菓子と飲み物だけ買って、指定されているスクリーンに向かう。
中へ入ったら、
最初に流れる映画の予告などがもう始まっていた。
まだ本編は、始まってないみたい。
良かった。
『ギリギリだったな(笑)』
『そうだね(笑)』
映画を見てるうちに廉との手が触れそうになって私はドキドキしてたけど、見ている内に面白くて爆笑していた。
私だけが笑ってないかな?とふと気になって廉の方をチラッと見ると
廉も口を抑えて笑っていた。
っ。
廉の笑顔に私は頬を赤らめる。
良かった。面白そうに観てくれてる。
映画が見終わったあと、ショップへ行って色々見たりしてたけど2人とも特に何も買わずに外へ出た。
暑い。
『次、どうすっかなー。時間帯もいい頃合いだし、帰る方向に向かうかー。
久玲愛の家は門限7時だったよな。』
そう。私の家は門限が7時までなの。
『うん。そうだね。なんかごめんね?普通の人ならもっと遅くまで遊べるのに。』
『何で謝んの?まぁ、高校生で門限7時は早いけど(笑)
でも、それって大事にされてる証拠だよ。俺は、、、お前が羨ましいよ。』
廉は、どこか寂しそうな顔してそう言った。
聞きたいけど、人には踏み込んでいい事と踏み込んではイケない部分がある。
なんとなく、いけない様な気がした。
それから映画の話をしながら、私のバイト先の向かいにあるコンビニに着いた。
もう6時半前か。
廉と過ごした初めての日。
きっと今日のことは一生忘れないだろう。
凄くいい思い出になった。
『廉、今日はありがとう!凄く楽しかった!!』
『喜んでくれて良かった!!こちらこそありがとう。
……今日1日お前と居たら離れるのつれーよ。この距離が無けりゃーいつでも逢いに行けるのに。』