「秋庭さん、これからよろしくお願いします!」





「あぁ、こちらこそ。
必ず…必ず大事にする。」





私の大好きな、低くて甘い、少し掠れた声で言った秋庭さんは優しい口づけを落とした。















───秋庭さんと出会って、私の世界は変わった。






いっぱい泣いて、いっぱい後悔して、好きだって伝えるまでにたくさんの時間が掛かった。









誰にでも優しくてお人好しで、ブラコンな弘翔のせいで何度も嫉妬した。






それでも、あの時に真っ直ぐに私を見て好きだと言ってくれた弘翔を信じて本当に良かった。






他の人に向ける優しさと私に向ける優しさの違いが分かったとき、弘翔の方が私の何倍も嫉妬深いってわかったとき。






大好きの気持ちが、愛してるに変わった。