──秋庭さんが帰ったので私もそろそろ家に戻ろうと足を進めた。
「ただいま…」
時間的に女は帰っているだろうと思ってそっとドアを開ければ…
「ん~??だあれ~?」
甘ったるい女の声がした。
しまった…
女はまだ帰っていなかった。
「ねえ悠くん!!今日は彼女帰ってこないって言ってたじゃん!!嘘つき!もう帰る!」
「おい!ミカ!!」
私の存在を認識した女はヒステリックに声を上げて帰っていった。
額から嫌な汗が垂れる…
恐る恐る顔を上げると…
「ッッ…!」
何かが飛んできて顔に当たった。
足元に視線を向けるとガラスが散っている…ガラスのコップを投げられたんだ…
「おいテメー…いいとこだったのによ!!!」
「ゆう…た……」
どうやら額が切れたらしく、血が顔を伝った。
「血垂れ流してるとか萎えるから血だけふけよ」
「ちょっと待って…」
「黙れ!!」
有無も言わさずに服を脱がされた。
抵抗しても顔を殴られ、首を絞められ…どうにもならない。
なす術もなく…額から血が流れるまま…悠太に犯された…