大切なものを選ぶこと




──次の日





「今日は秋庭さん来ないの?珍しいね」





「仕事あるから今日は来られないって~」





講義終了後、真希に言われて今日は弘翔が迎えに来ないことを思い出した。




今日は昼間から仕事があるって昨日言われたし、今日の朝も申し訳なさそうな顔をされた。




久しぶりに一人で帰路につくけどまぁいいか。






「昨日のデートはどうだったの?」





「普通だよ。かき氷食べて、帰りにスーパーで買い物して帰った」





「いいなぁ同棲リア充…」






はぁ…とため息を吐く真希に苦笑いを返す。




真希だってモテるし、その気になれば彼氏だってできるのに…如何せん理想が高すぎる。





「秋庭さんの仕事関係とかでいい人紹介してよ~」





「えー?」





「この間の居酒屋もそうだし、秋庭さんって経営関係の人なんでしょ?人脈広そうじゃん!秋庭さんと同世代くらいの年上イケメン彼氏が欲しい!!」






流石に真希たちに弘翔が極道であることは言ってない。




飲食店を多数経営していることは事実だし問題はないかな。






「弘翔の周りの人たちかぁ…」





んー…秋庭の人たち…





遥輝さんは…ダメに決まってる。もちろん聖弥さんも。




もちろん昌さんも無しだし、土方さんは…どうなんだろう。結婚してるのかな?



でも昌さんと同い年だって言ってたから70歳だ。さすがに21歳とはないな…




土方さんや昌さんくらいイケメンで男前なら70代でもアリの気もするけど…。





純さんは確か結婚していて子供もいるって弘翔が言ってた。




あとは…夏樹さんは彼女募集中って言ってたけど…どうなんだろう。







「どう!?いい人いそう??」





「んー…」





真希の質問には曖昧に返しておいた。




私が勝手に弘翔の周りの人たちのことを話すのは何か違う気がするから。





『イケメンの周りにはイケメンが集まるんだろうなぁ…』とボヤいている真希に内心全力で頷きながら真希と別れて帰路についた。






今思ったけど…




高巳って結婚とかしてるのかな…?




というか…彼女とかいるのだろうか…