「走馬…灯…か?」
「ろくな思いでないな…。」
閉じていた目を開くと地面があった。
「あ。死だ。」

本当の両親のもとへ僕もやっと…
やっと…やっ…
え?

いつまで待っても地面に押しつぶされた感覚はない。
「雨宮 佑(あめみや たすく)くん!」
「……は?」
「私は純(すなお)!
佑くん、君の守護霊だよ!」
すなおとかいう僕の守護霊は白くて、光ってて、僕の腕を掴んでて、飛んでて、ついでに僕も飛んでて、

そして、
とても可愛かった。