Day2

私は学校を休んだ。学校を休むと家にいないといけないのだけど、暇で仕方ない。
とはいえ、勉強をしていると今日は寝ておきなさいってお母さんが言うから、
勉強もせず家で寝ている。体がどうにかなりだけど、動けないむなしさをどうしようかと考えていたら、
先生からメールが届いた。
【遄水香澄さんへ
学校休んでいますが、元気ですか?今ちょうど長い昼休みなのでメールしました。昨日の話なのですが、自由を探すのは大変だと思いますよ。それでもあなたは自由を探しますか?探すのであれば、誰かと一緒に探すのが一番だと思いますよ?あなたに信頼できる人は居ますか? 片端康孝より】

「信頼できる人かぁ・・・誰だろ」
そう考えているうちに30分あまりの時間が過ぎた。それだけの時間が過ぎても、答えにはたどり着くことができずに居た。すると、スマホのメールの着信音がなった。
【遄水香澄さんへ
あれから30分くらいでしょうか?しっかり寝ていますか?もし起こしてしまったならごめんなさい。信頼できる人って言いましたが、信頼もクソもないですよね。それを謝ろうと思い、メールしました。ごめんなさい 片端康孝より】

私はこのメールを見てすぐに返信した。
【片端康孝さんへ
いいえ、気にしないでください。それに信頼できる人は居ますよ。同じ学校で、先生で、傷ついた私の心に気づいてくれた、あなたです。私は、あなたとともに自由を探してみたいです 遄水香澄より】

気を使ってもらってあれなのだが、まったく気を使ってもらう必要は無かった。
だって、私にとって、少なくとも現時点で、信頼できる人って言ったら、
片端先生しか思いつかない。そう思ったからメールしてみた・・・