【原作者】東川薫 葉七はなこ


【登場人物】
佐藤 みき(24)警備員
母娘の二人暮らし、天然ボケで誰 からも敵対心を抱かれないタイプだが、ストレスから胃潰瘍を患い会社を退職。

佐藤 初子(55)警備員・みきの母親
男勝りの肝っ玉かあちゃん女性警備員からは『伝説の女性警備員』と言われる。又、人の為に行動する事が大好き。

長谷川宏(32)警備会社ストロングの警備員
みきが憧れるイケメン警備員。
離婚歴あり。失敗から女性には優しい面を意識している。

松田 なな(34)警備会社ストロングの警備員。
   人当たりが良く、しっかり者の長女肌。みきをいつも厳しく指導するが妹のような感覚で接する。

神 さわこ(33)警備会社ストロング警備員
高級有料老人ホームの警備を担当し神さまというニックネームで高齢者の人気者。

中村勉(60)警備会社ストロングの社長
   警備会社を設立する前は、警察官(キャリア)友人との約束の末会社を立ち上げる。

原田ちえこ(60)警備会社ストロング警備員
教育人事の担当。社内いち厳しい女性課長。

竹原 美佐子(51)警備会社ストロングに勤務(東京湾コンテナ警備担当)
社内一意地悪な先輩で小言が多いが子育てに失敗してから人を信じれなくなっていた。

酒井 あゆみ(21)警備会社ストロング・警備員
   みきの同期。めちゃくちゃ気が強いが猫が嫌い。猫を見ると動けなくなる。

但馬 雪(20)警備会社ストロング・警備員
    みきの動機。結構。鉄砲玉。事件の謎解きが特異。

沢渡隆次(26)警備会社ストロング・警備員
  大学院(理工学部)卒業後に就職先が無く伯父から社長を紹介されて入社。気弱だが数字などに強い。

松阪栄人(23)大学生
  みきの幼馴染。学費の為に警備員のアルバイトをしている。

北野健(81)高級老人ホーム入居者
  認知症と医師から診断を受けている。かなりの女好き。段々エスカレートしている。

三谷小百合(75)高級老人ホーム入居者
  軽い認知症。伴侶と数年前に死別。その後に家族の要望もあり老人ホームに入居。みきの事は孫娘のような感覚で見ている。

谷口太郎(80)高級老人ホーム入居者
  認知症と診断されている。とにかく家に帰りたいと外を俳諧している。

川口節子(71)高級老人ホーム入居者
  軽い認知があるが、さほど気にならない。空手師範の腕を持つ。かなり強く、71歳にして俊敏。

佐々木恵理(58)高級老人ホーム・介護職員
  落ち着いて冷静な判断を下せる。細やかな指導でミスのない仕事をする。

山田愛子(30)高級老人ホーム・介護職員
   恵理子の部下で、常に指導を受けている。常に老人たちに寄り添った行動を心がけている。

岡崎鎮一(60)岡崎病院の医院長
   高級老人ホームと提携している。

岡崎奨 (29)岡崎病院の跡取り医師。
   鎮一について回っている。

赤沢大輔(40)
   強盗犯 短気で頭の回転はよくないタイプ。 力任せに動くタイプ。

青井伸介(20)赤沢の子分
その他

【特記事項】
 警備所作訓練用語
•パラペット
屋上の周囲とかについている低い壁みたいなヤツです。
•グレーチング 排水溝に被せる網目上に穴が開いている鉄の蓋。
•ドレン 排水菅や排水溝
•ルーフドレン 排水溝のゴミを入らなくする鉄の網みたいなヤツ。
•ボラート 駐車されないための鉄の短い太い棒ようなヤツ。
•ディスポーザー 家庭の排水設備に設置する生ゴミ処理機。
•ペリーファン 風を巡回させるファン。
•溶解栓スプリンクラーや泡消化設備についている火事を認識する栓。
•膨張タンク温水暖房配管で管内の水が温度上昇すると体積の量が膨張するので、膨張管を通して増加した量を吸収する水槽。
•ドアシューエレベータのドアのクツで、ドアのスムーズな開閉をサポートする。強化液消火器 すべて(普通・油・電気)の火災
•スプリンクラー
横方向30cm、縦方向45cmの空間に物があってはならない
施設設計書系
・ピット 内装がされていない物置みたいな室。
・EPS エレクトリックパイプスペース:電気配線がある室。
・PS パイプスペース(パイプシャフトとも言う):スプリンクラーの制御弁がある室。
・OASアウトドアエアースペース
・AC1エアーコンディショナー・SDS スモークダクトスペース・ELV エレベータ
・ESC エスカレータ


【あらすじ】

 佐藤みき(23)は女性警備員の母を持つ女の子。現在はフリーターだが幼馴染からの紹介で警備会社に入社することになった。しかし、みきは行動も用紙もパットしないどんくさい女の子だが、同期5人いる中で
唯一体力だけがあった。警備の観点から高級老人ホームでの勤務を任される。個性的な老人たちとの日々が始まった。少し業務に慣れた頃。二人組の強盗犯が老人ホームに現れる。みきは懸命に戦い犯人確保に至ったが、その巻き添えである老人が怪我をしてしまう。老人に怪我をさせてしまった事から、みきは「自分にこの世界が無理」と思い始める。しかし、周りは違っていた。入社当時からみきの一生懸命さや意外な体力保持を認めはじめていたのだ。みきの母親である初子はみきの上司の美佐子は美佐子の子供を通じて知り合いだった。美佐子からの相談を受けた初子は、かつて自分が悩んだ内容だったことから母親としての想いを語る。そして。その話を聞いた美佐子はみきを立派な警備員にすることで解決の糸口が出来るかも…と考えある事が行われる。特別訓練でみきを含めた新人5人の力を見極めるというものだった…女性警備員としての誇りを持ち、再度、職務に復帰するのか?
それとも去ってしまうのか?