「姉ちゃん、俺と入れ替わってくんね?」

双子の弟の言葉に私は、対応出来なかった

「えっ、な、何言って…」

「だ~か~ら~、これだって…

俺の高校行って、代わりに…テスト受けて欲しいなぁっ

て?」

「なっ?!

悠太の方が勉強得意なくせに何言ってるの?!」

「これが、点数良い点数ですかねぇ…?」

「た、確かに…

数学以外32点以下は…低いわね…?

けど、赤点取って…補習ならちゃんと勉強しなさい!」

「はぁ…姉ちゃんさ…何で…

…いや…何でもない…」

「歌穂(かほ)、悠太

少しお話があるから降りて来なさい」

「は~い」

「話の続きは、後でな」

「うん」

「歌穂…悠太…よく聞いて?」

「嘘だろ…」

「ううん、嘘じゃないよ?」

「姉ちゃん…知って…」

「昔にね…

お義母さんとお義父さんに…聞かされてたから」

「俺だけが仲間はずれだったって訳かよ

あ~、そうかよ、もう良い」

「悠太…」

「お義母さん、大丈夫

私が悠太と話して来るから…2人だけにしてくれる?」

「わ、分かったわ」

コンコンッ…ドアにノックをかける

「姉ちゃん?」

「うん…部屋に入れて?

ゆっくり、話してこ?」

「…分かった、入って?」

「わぁ、昔とあまり変わらないね

あっ、これ私が昔あげた…ペッピーのストラップ

まだ大事にしてくれてるんだ

こんなに汚れちゃってるのに…」

「そんなの捨てれね~よ…(ボソッ)」

「えっ…?」