『ねえ、太陽く~ん。 二人で夜、抜け出そうよ~』 「ねえ、太陽く~ん。 二人で夜、抜け出そうよ~」 あれ...? 語尾を伸ばして、可愛く言っている柏木さんの声が、ハッキリと私の耳に聞こえた。 そして、ちらりと私の方を見てから、不敵な笑みを零した。 それが少し怖く感じて、柏木さんからパっと視線を逸らす。 『あいつ、やっぱ太陽くんのこと狙ってるよ!?』 「あいつ、やっぱ太陽くんのこと狙ってるよ!?」 また、だ。 この会話なんて初めてするのに、なのに。