「怖い夢でも見てたのか?」 「そうかも?」 「何で、疑問形なんだよ」 可笑しそうに、くしゃりと笑った太陽。 「思い出せないんだもん」 仕方ないじゃん、 きっと、太陽の言ったように怖い夢を見ていたんだと思う。 大切な夢なら、覚えてるはずだしね! 「美雨、太陽くん、行くよ~!」 繭が振り返り、私たちを呼ぶ。 その声に私と太陽は、繭のところに向かった。