気が付くと私は、病院のベットで寝ていた。 お母さんから話を聞いたら、2ヵ月間も眠ったままだったらしい。 目が覚めたとき、一番にみんなに太陽は?って聞いた。 でも、みんなの顔は歪むばかりで。 それだけで、分かってしまう。 太陽は、どこにもいないんだって。 もう、この世にはいないんだって。 あの笑顔も、ぬくもりも。 声も、太陽のなにもかも感じることはできないのだと―――。