私も空を見上げると。 「うわあ.....」 いつの間にか止んでいた雨。 そして、それを祝福するかのように虹がかかっていた。 まるで、この世界には、あと少ししかいられないとでもいうかのような—――。 私たちは、お互いに立ち上がった。 「これ、返すよ」 そう言って、世界にたったひとつの虹色の傘を私に渡してきた。 この傘って、確か――。 事故の二週間前に私が太陽にあげた傘。