確か、この傘って....。 お父さんの知り合いからもらったって、前に言っていた傘だ。 なんか、世界でひとつしかない傘なんだって、自慢げに話していた....記憶がある。 お母さんが、鞄の中に入れてくれたのかな。 そんなことを思いながら、太陽に傘を見せる。 「準備バッチリだな」 からかったようにクスッと笑い、私から傘を受け取り、広げた。 その途端。 「......うっ、あ....っ」 急に痛み出す私の頭。