雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。







鞄をとりに、教室に戻らなくちゃ。




「ちゃんと美雨の分の鞄も持ってきた」




そう言って、太陽は、私の鞄を見せながら自分の肩に私の鞄をかけた。




「太陽っ、私自分で持つよ?」




太陽が私の鞄を持つなんて、悪いしね。




「いいんだよ。
美雨は、病人だろ?」




私の頭をクシャリ微笑みながら撫でた。




―――ドキッ。


もう、やめてほしい。 
私を期待させる行動をするのは――。