「えー、では、この問題を.....上野! えー、上野美雨!!」 大きな声で私の名前をフルネームで呼んだ先生。 その声にハッとして、急いで立ち上がる。 その途端に、グラリと目の前が真っ暗になった。 このままじゃあ、倒れるっ、 自分の体を支えるように足に力を入れようとするけど、力は全く入らなくて。 ああ、このまま倒れる。 そう思った瞬間、私は意識を失った――。