それすらも、怖いと思ってしまう。 「や...っ!!」 自分が消えちゃうんじゃないか。 自分は、本当は死んでいて、今この瞬間が夢なんじゃないか。 そんなことが、頭一杯に膨らんでいく。 「美雨、落ち着けっっ」 嫌がる私を無理矢理、太陽の自分の腕の中に閉じ込める。 いつもならそれが、安心感に変わるのに――。 「や、だ...っ、ち、がう...っ!」 違う、私は死んでなんかない。 生きてるっ!!