『トモ…』

『ん?』

『ハグしていぃ?』

『…いいよ』



トモが

両腕を広げて

アタシを

待つ

アタシ

トモの

胸の中に

飛び込む

トモの

匂いが

ぬくもりが

鼓動が

アタシを包む

たとえ

元カノを

カヨを

想っていても

アタシは

この人が

好き

トモの背中に

手を回す

力が

強まる



『アキ

苦しいって』


笑って

アタシに言う


『好きだからね

バ~カ』

『バカは

アキ』


そぉ言った

トモは

アタシを

強く

抱きしめてくれた

離れたくない

離したくない

離れるもんか




『ココア飲む?

アキのコップ

割れちゃったけど』

『飲みたい』


抱きしめながら

会話

トモが

腕を

戻した瞬間

アタシは

隙を見て

トモに

キス


『隙アリ』

『やられた』


二人笑って

トモは

ココアを

作ってくれた

いつもの

甘い甘い

あの

ココアを