丸みを帯びた女性らしい体型に落ちる髪は横の方で二つに結ばれている。
可愛らしい外見と同様、声までもが愛らしい。
世の中の男性がそれをほって置くことは無く入学してからも何かと声をかけられていたが、学園の王子が相手と分かれば波が引いたように男子生徒は空いている席に腰掛ける。
……恐ろしいな、イケメンは。
くすくすとわざとらしく笑う優を見て、変わってない性格にどこかホッとする部分がある。
中学の頃、生徒会で知り合った二人は当時から美男美女カップルではないかと噂が広がっていたが実際は、何の進展もないただの友人関係だ。
「それで、何かあったの?優くんが何も無しでイタズラするような人じゃないって知ってるよ」
「ふふ。うん。教室に行っても良かったんだけど、聞かれたらまずい話だからね」
「人払いしちゃった」と可愛らしく言いながら魚メインのAランチを食べる。
優もまたスケット部の一員で新入生の勧誘を続けていた。
正直な所、部活の中で一番コミュニティ能力があり戦力になるのは優くらいだろう。
一つ下に双子の知り合いがいた優は既に二人の勧誘を成功しており、三人目に選ばれたのは優樹菜だった。
「へぇ。内密なお話?」
「出来ればね」
長い人差し指を口元に当てる一例の仕草が優美で極めつけにはふわりと微笑むものだから、周りの女子生徒が見惚れているのが分かる。


