ンな、ビクビクすんなつーの。
オレが悪いみたいじゃねェか。めんどくせェ。
『とりあえず、僕は探してみますね』
「おー。んじゃ、オレは寝るわ」
『え!?ちょ』
何か続きを言いかけた紅葉には申し訳ないがこれ以上付き合ってられない。
電話を切り、ついでにスマホの電源も落とす。
機嫌の悪くなった來はポケットの中にスマホを突っ込み早々と静かな場所を求めて歩き出す。
といった流れで冒頭に戻るのだが…。
「新学期始まってすぐに依頼とか。ねーワ。マジダルい…」
ポツリと呟いた独り言は儚く風に掻き消される。
「大体、アノ理事長言ってること意味分かんねーし」
実績のない部活に自ら好んで入る者は少ない。
当たり前のことだ。平凡まだを望み、幸せを望むのなら当たり障りない【日常】を求めるものだから。
それを顧問でも何でもない、ただ暇つぶしさえ出来たらいい理事長の依頼で新入生の中から五人以上入部させろと言うのだ。


