「ああ。これのことだろう?」
その場にいる皆に見えるようテーブルの上に二つの紙が置かれる。
「みーちゃんは、紙貰ってないの?」
「うん。わたしは理事長に制服と地図を貰ったの。『謎を解いて宝石を頂く』って渡す時に言ってたよ」
理事長室で数時間前に告げられた言葉。
その意味はまだ分からないが、ここに来れば何が変わると言われたのだ。
「美咲チャン、制服って…?そういえば三人とも他の女の子と制服違うよね?……あぁ、そっか」
言われて見れば、他の生徒は茶色ベースのブレザーだったがここに居る三人は色も形も異なるデザインの制服を着ている。
早くも気づいた拓真は座っている美咲よりも目線を低くし、白く華奢な手を優しく包み込むように握りふわりと笑う。
「?」
「日菜は納得いかないけど。二人はとっても可愛いもんね?」
日菜と話す時とは違う色気を含んだ柔らかな表情で話かければ美咲の頬が次第に赤く染まっていくのが分かる。
こういう対応に慣れていると思い込んでいた拓真は少し。
いや、かなり驚いた後、何故か美咲の表情に癒され「からかってごめんね」と再び微笑む。
案外純粋な子なんだ……。もっとクールだと思っていたけど。


