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どこで入手したか分からない來の携帯番号に【理事長】と登録した記憶のない文字が表記されていた。
「はぁ?なんでアイツが番号知ってんだよ!シネ」
鳴り続く着信音に苛立ちがます感情。
今日も森を抜けた先にある廃校舎の屋上で寝てようとしていた計画が一本の電話によって見事に崩れていく。
ここで取らないという選択肢はあるが、以前それで痛い目を見ているため、覚悟を決めスマホを耳に当てる。
「……んだよ」
『ぬ。口の利き方がなっておらん。やり直し』
プツンと音を立てて切れた電話にこれ以上ない怒りがこみ上げる。
『やり直し』ってなんだよ!
つか、なんでテメェが番号知ってんだよ!!
マジで、シネ!!!
ものの数分で折り返し電話が掛かってくる。
どうせアイツだろうと、念のため画面を覗けば【樋田紅葉(ヒダモミジ)】と見覚えのある名前が表示されている。
樋田…?ったく、朝っぱらからなんなんだよ。


